中国茶に限らず、お茶には、ダイエット効果や糖尿病・癌・高血圧などの予防と各種の効能があると言われています.。しかし、私は、多忙な時・疲れた時・一服したい時など、その時々に応じ、お茶を飲む事による”癒し”の効果が大きいと思うのです。特にお茶の持つ香りや匂いそしてのその味わいは、私達の緊張した
体や心に一時の休息と活力を与えてくれます。「雲麗茶館」の”茶館”とは、中国語で喫茶店と言う意味です。私達は、喫茶店でコーヒーや紅茶を飲むように、中国茶を気楽に飲んで欲しいと思いました。
中国茶は、1000種類とも2000種類とも言われるほど、その種類は多くあります。中国茶の古い歴史の中でも宋代(960〜1279年)頃からお茶を嗜む器(茶壺など)が造られ、中国全土に普及して行きました。


岩場の茶畑(福建省武夷山)
福建省=その中でも福建省は古くからお茶の一大産地でした。当地には早くから商人が進出し農民の土地を買い占め、大地主となっていました。1448年地元農民が起こした「ケ茂七の乱」は、中国史上初めての農民暴動と言われています。福建省には、特に日本でも良く知られている「大紅袍」があります。大紅袍は武夷岩茶の一つで、大紅袍の茶樹は福建省北部の武夷山市の岩山に生えています。宋代には既に皇帝に納めるお茶として名を知られていました。現在この茶樹は国の管轄下にあり、私達が手に入れる事は困難です。私達が購入できるのは、せいぜいその母樹の子供や孫の木までです。
雲南省=雲南省は中国西南国境の高地にあり、タイ・ミャオ・イー・ナーシー・チベット・チワン族など26に上る少数民族がおり、これら少数民族の人口は、雲南省人口の3分の1を占めています。
同上に生える茶葉-写真下
中国の人口ははっきりしませんが、1700年代の中ごろには、1億5千万人程度だったと言われています。100年後の1800年代の中ごろには、4億人をはるかに超えたと言われています。この為、中国では深刻な土地不足に陥り、北方の漢族や満州族は、未開の少数民族の土地である雲南・貴州・広西・四川に移住して、土地を開墾し始めました。元々少数民族の飲み物だった各種のお茶は、この時点から商業目的の農産物として生産され始めました。
雲南省には、特に日本でも良く知られるようになったお茶「プーアル茶」があります。雲南省はお茶の種類の多さでも有名ですが、その中でもプーアル茶は、最も古く、1000年の歴史を持つと言われています。プーアル茶は後醗酵茶で、古ければ古いほど良いお茶とされ、数十年間寝かされたビンテージ品は非常に高価です。
アヘン戦争=1840〜1842年のアヘン戦争は、中国茶の歴史を語る上で、大きな出来事の一つです。
18世紀のイギリスでは、茶を飲む習慣が国民に深く浸透し、中国からの茶葉の輸入が急拡大し、対中国の貿易赤字も急拡大しました。この様な貿易赤字解消の手段として、インドのアヘンが三角貿易で中国に密貿易された事が、アヘン戦争の原因となりました。
結び=中国茶は三覚(味覚・嗅覚・視覚)で味あうと言います。中国茶には長い歴史と、多くの(少数)民族によってはぐくまれた民族性があります。私達は、二大産地の雲南省と福建省の中から、日本人の嗜好にあった数点の中国茶を厳選して、ご提供させていただく事としました。
私達はこの数点の中国茶を厳選する為、雲南省と福建省に向かいました。次の章ではこの雲南・福建両省をご紹介します

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福建省は右図通りその多くは亜熱帯性海洋気候にあり、四季を通じて温暖です。前書きにも書いた通り、福建省のお茶の歴史は古く、又武夷山や安渓など有名な茶の産地が沢山あります。
福州市=福建省で産するお茶の多くは、福建省の省都である福州市
に集まります。福州市の人口は570万人で福建省東部の台湾海峡に面する位置にあり、華僑の故郷と言われるところです。福州市には福建だけでなく中国各地から多くの種類のお茶が集まり、お茶の加工工場やお茶を売る店が沢山あります。当社がお届けする中国茶は、この福州市にある問屋”雲麗”を窓口としています。

武夷山市=福州市の西北部約300kmに位置する武夷山市は、岩茶の郷として有名です。福建の桂林とも言われる渓谷を流れる豊富な水と、巨大な岩肌をさらけ出す巨岩や奇岩の数々が、岩茶の郷なのです。岩肌に生えた樹齢300年を超える大紅袍の母樹から、1年間に産するお茶は1kgしかないと言われる程、貴重なものです。私達はその子供や孫の樹から取れるものしか飲む事が出来ませんが、近くの山間に子供のお茶”小紅袍”を飲める茶館がありました
福建省の主なお茶=大紅袍(武夷山ー青茶)・白鶴冠(武夷山ー青茶)・鉄観音(安渓ー青茶)・黄金桂(安渓ー青茶)

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雲南省は右図通り
中国西南国境地帯にあります。又,高低差が大きい雲貴高原に位置している事から、特殊な立体気候が特異な自然景観を生み、植物の垂直分布も目立ち、「動植物の宝庫」と言われています。雲南省の省都である昆明市は標高1900メートルの盆地にあり、雲南省の北部地域にそびえる未登峰の霊山「玉龍雪山」は5,600メートルあります。この恵まれた自然の中で、多くの少数民族によって、多くのお茶が育てられてきたのです。有名なプーアル茶は雲南省南部の西双版納(シーサンバンナー)が主産地です。苦い味が特徴の茹苦茶は雲南省北西部の標高3500〜4000メートルに生息する野生の茶樹からつくられます。

昆明市=雲南省の省都である昆明市は人口370万人で、1年を通して気温が穏やかで、”春城”とも呼ばれます。昆明市内にも12の少数民族が住んでいます。街に出るとあちらこちらにお茶屋さんがありまさにお茶の街でもあります。郊外には有名な石林があります。
西双版納(シーサンバンナー)=正式には西双版納・タイ族自治州で、その州都は景洪市です。雲南省南部に位置し、熱帯気候に属し原生林と熱帯雨林
が広がっており「立体の花園」と称されています。プーアル茶は今は畑で作られていますが、元々は西双版納の熱帯雨林がはぐくんだ野生の茶葉がルーツと言われています。この地域はタイ族が人口の3分の1を占めており、水掛祭りなどタイ族のお祭りが盛大に行われます。
大理市=大理市は雲南省西部の標高2000メートルに位置し、4000メートル級の蒼山が背後につらなり、麓のジ海(耳の形をした湖)に面した美しい街です。チベ ット系白(ペー)族によって10世紀頃大理国が築かれ長く雲南の中心地となりました。三道茶(三種類のお茶が振舞われる)など、独特の茶風が受け継がれています。大理古城
や崇聖寺三塔は、大理を代表する古代建築物です
麗江(自治)県=納西族古典
と東巴文字で有名な麗江は雲南省北部の3000メートル近い高地にあります。麗江の15キロ北側には、万年雪を頂く5600メートルの玉龍雪山があり南方シルクロードの要衝として栄えました。麗江の総面積は7500平方キロありますが、平地は僅か5%しかなく、多くの漢方野草の宝庫となっています。
雲南省の主なお茶=プーアル茶(南部地域ー黒茶)・デンホン(紅)茶(西部地域ー紅茶)・茹苦茶(北部地域)


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公開日: 2002.08.02
更新日2010.09.01